私の属する電気系のエンジニアの種類について、簡単に説明して行きます。
大学の工学部では下記分類に分かれます。
専攻による分類
大学での専攻学科で以下のように分けることができます。単位は重複している部分が多く、少しだけ専門性が違うくらいのイメージで問題ないです。
- 電気工学科
- 電子工学科
- その他
電気工学科
元々は工学部と言えば「機械科」と並んでメジャーな学科です。電力会社を想像するような、発電や送電等の交流回路をメインにして受動素子(抵抗、コンデンサ、コイル)を扱います。
電気製品はプラグをコンセントに差し込んで使用しますが、そのコンセントにある電気の知識はここで役に立ちます。
電柱にある電線を扱う仕事や、発電所の電気を作る仕事をイメージしてもらえばと思います。扱う電圧が高く「強電」と言われることもあります。
電子工学科
電気工学から派生した学科です。電気工学科と似たような部分が多いのですが、どちらかと言えばコンセントに接続する電気製品がメインと考えてもらえればと思います。ちなみに私は電子工学科出身です。
こちらも交流を使うことはありますが、電力を供給するのではなく情報を取り扱うイメージになります。昔は扱う電圧は低く「弱電」とも言われていましたが、最近流行りだした「パワエレ」と共に高い電圧を扱う半導体も増えてきました。
昔であれば、ラジオやブラウン管TV等を作る仕事イメージしてもらえばと思います。現在だとソフトウエアを組み込んだマイコンを利用する場合が多いです(TVはもう立派なコンピューター)。
とは言ってもベースは同じなので、電気工学科と電子工学科も重複する単位も多く「電気回路Ⅰ」、「電気回路Ⅱ」、「電子回路Ⅰ」、 「電子回路Ⅱ」 、「電磁気Ⅰ」、「電磁気Ⅱ」は両方とも必要な単位でした。
その他
この他にも経営工学科や原子炉工学科等、大学独自の学科もあります。
経営工学は色々な分野を広く履修する学科で、原子炉工学科はより専門性にシフトした学科です。
他にも色々な電気系の学科があります。
ただし、就職するとあまり意味はない。
就職すると科目専攻より業務経験が重要になってきます。
そのまま業務を続けるにしても転職をするにしても、やってきた業務経験がその人の価値に替わっていきます。
私自身は今では「卒業は数字がある程度強くて、エンジニアに対しての適正がある(研究職であれば修士)」ぐらいの感覚で良いと思います。
実際に学校ではイマイチ理解できなかった内容が、業務を通じて理解できるようになったことが沢山でてきました。
業務で必要になればどうしても覚えなくてはならない部分もあるので・・・