引き続きになりますが・・・
電気系のエンジニアも細分化すると色々な種類に分かれています。これは元々電気系が発電所や大型の産業用電気製品から徐々に小型化されていき、特に真空管からダイオード、トランジスタへの置き換えとICの集積化で高性能化が実現しました。
それに伴い電気系エンジニアも色々な分野があり、簡単に紹介したいと思います。下記に挙げた中でも2種類や3種類以上に精通しているすごい人もいます。私個人の感想なので、色々な意見はあると思います。
電気系エンジニアの種類
アナログ系エンジニア
有名な分野では、スピーカーやヘッドホンの音源、ブラウン管TVの映像です。特徴として電圧値そのものを情報として取り扱うので、電圧がmV単位で変わると音質や画質に影響を及ぼします(なのでノイズが原因での電圧変動に弱い)。特に交流の増幅回路である「アンプ」は必要不可欠な知識です。
デジタル系エンジニア
情報は0か1で扱われ電圧ではLかHで扱います(これを二値化と言います)。Lは0Vを指す場合が多く、Hは使用するICの電圧(5V、3.3V等)を指す場合が多いです。特徴として「二値化」されているので少々の電圧変動でHやLが変化することは無いこと、高速化して性能を上げることができる等があり年を追う毎に性能が上がっています(スマホやパソコン等)。
電源系エンジニア
昔は電気言えば電球を光らせたりやモーターを回す電源で使用されていました。
真空管による整流、検波及び増幅ができるようになると、ラジオが作れるようになりました。主に戦後の秋葉原とかで部品毎に買って自作するような人のイメージでしょうか、アンテナを居間の電球用のコンセントにコンデンサを挿入して使っていたとの話もあります(直接コンセントに差し込んで使うものは感電や発火の危険性がありますので、絶対に自作はやめた方が良いです)。
その後、ダイオードやトランジスタによって小型軽量化が行われ、更にダイオードを集積化したICの登場によりこれらのデバイスを動作させる直流電源が必要になりました。
始めは小電力を取り扱う直流出力のアダプターが多かったのですが、スイッチング電源が実用化されると小型で出力が大きなものも開発されるようになりました。
現在では太陽光発電や電気自動車の普及等で、電池への蓄電や太陽電池の直流電圧を交流にするパワーコンディショナー等の大きな電力を取り扱うものがあります。
アナログ、デジタルとは別のジャンルと考えて差し支えないと思います。
アートワーク系エンジニア
昔の電化製品はデジタル処理がなく電子部品も面実装は殆どありませんでした。製品自体も比較的大きく、電子部品はリード品でそれを人の手で半田付けを行っていたこともあり、レイアウトは比較的に自由が利きました。しかし、製品の小型化に伴い、電子部品の面実装品の採用と基板の多層化が進みました。これにより製品の外装と基板の隙間が小さくなり、実装した部品が外装と干渉しないように部品を置く必要が出てきました。更にマイコンなどのデジタル部品の周波数が大きくなると自分自身のノイズやEMC(電磁両立性)及び安全に関する法規の要求等で色々な制約を受けその部分がジャンルが確立されるようになりました。
特徴として、ノイズ対策の知識はもちろん法規関係の知識も必要です。
その他
他にも産業機器の電気部分に関わっている人、工場の設備の開発等具体的に上げればキリがない程色々な分野
最後に・・・
拙い文章ですみません。知っておいて頂きたいのは、エンジニアといっても細分化すると色々な種類があります。そして、それぞれの分野で活躍する人が沢山います。電化製品に限らず色々な製品には色々な分野エンジニアが開発し、それを具現化するために更に沢山の人が関わって製品化しています。