エコロジーについてですが・・・(個人の感想です)
世界規模で色々言われているエコロジーについてですが、私が小さいころだった昭和の時代からエコロジー活動はありました。
私自身は小さすぎてよく覚えていない時代からの感想になりますが・・・
電球についてお話ししたいを思います。
参考になればと思います。
電気の普及に伴い暮らしが便利になり時間的な余裕が生まれた(便利)
電気自体は明治時代からありましたが、全国津々浦々まで家庭用の電気が入ったのは戦後になってからの様です。
Wikipediaによると、
日本全国に電気が普及したのは、戦後である。例えば栃木県那須の農村集落に初めて電気が引かれたのは、1951年である
Wikipedia 家庭の電化より引用。 戦後の1950年頃まで、日本の一般家庭に普及していた電気器具は、照明とラジオ、扇風機、アイロンくらいでそれ以外の電気製品はほとんどなく、この時点では欧米の先進国に大きく遅れをとっていた。その当時は、家事も手作業による事がほとんどであった。
当然このころはリモコンやタイマーも無く、それに伴う待機電力も発生しないので今よりかは1人当たり(世帯当たりと言うのがが正しいのかもしれませんが)の使用電力は低いと推察されます。そして洗濯機、掃除機、炊飯器、電子レンジ等家事を助ける製品が大幅に増え消費電力は増加の一途をたどりました。
白熱電球が使えるようになった(便利)
先にも述べましたが、電気が普及したこともあり各家庭に100Vの交流電源が普及しました。電灯も居間、台所、トイレ等色々なところに備え付けられるようになり、暗いところでも問題無い暮らしができるようになりました。
白熱電球から蛍光灯への置き換え(エコ)
1973年に原油価格がOPECにより価格引き上げを行った事により「オイルショック」が引き起こされました。町中のスーパーからトイレットペーパーが消えたとかのアレです。
日本の火力発電所は石油を使うタイプが多く、電力会社及び家計の財布にダメージを与えました。親から聞いた話では、このころの商品ダイレクトに値上げをされたとのことでした。現在のようなステルス値上げ(価格は据え置いて内容量を減らすこと)はあまりなかったようです。
その後、蛍光灯(サザエサンの家の居間にある照明器具でわかるでしょうか?)が発売されました。
蛍光灯は発熱電球に対して、
- 価格÷製品寿命(時間)が低くコストパフォーマンスに優れる。
- 製品寿命も白熱電球より長い(大体6倍程度)ので、取り換える回数が少ない。
- 電球のソケットと互換性がある製品もあり、追加投資無しで置き換えができる。
- 消費電力が発熱電球より低い。
の特徴があり、発売されてから置き換えるのに時間はかかりませんでした。
ちなみに、そのころは「エコ」ではなく「省エネ」と呼ばれていました。
羽田元総理の「省エネスーツ」を思い出してしまうのは年を取った証拠なんやろうなぁと思う今日この頃です。
蛍光灯からLEDへの置き換え(エコ)
発熱電球から蛍光灯への置き換えはすんなりと移行できましたが、LEDへの置き換えは中々進みませんでした、理由としては、
コストパフォーマンスが悪い
現在では1000円を割る価格になっていましたが、発売当初は6000円程度だったのでとても購入する気になれなかった人が多いと推察されます。
最近になってコストパフォーマンスはようやく蛍光灯と同じくらいになりました。LEDの寿命が蛍光灯の4倍くらいなのでメリットとしては交換を3回分飛ばせることくらいでしょうか。
置き換えができない形状が多い
LED電球では交流を直流に変換する電源回路が必要です。更部品の発熱を抑えるためにするために放熱板が必要になり形状が大きくなったり、熱が籠らないようにする必要があったので天井等に埋め込まれたタイプのソケットと相性が非常に悪いです(入らなかったり、熱で壊れたり・・・)。最近は徐々に使用できるものも販売されてきました(当時はもっと先かなと思っていました)。
水銀灯が使えるようになった(便利)
私が育った環境下では、水銀灯と言えば、
- 体育館の照明
- 野球場のナイター用照明
- 信号機
- 車のヘッドランプ
が挙げられます。
特徴は、白熱灯と比較して寿命が長く遠くまで光を届けるのに必要なものに適しています。体育館の照明では白熱電球を使用すると沢山設置する必要があります。更に寿命が短いと頻繁に取り換える必要があるため天井が高い体育館では不向きです。
水銀灯からLEDへの置き換え(エコ)
技術が発達して、LEDで代替できるようになったのと、水銀自体が環境負荷物質とされていて公害の原因となっいます。2021年に水銀を使用した製品の製造及び輸入が禁止されましたので、今後は順次LEDに置き換えられていきます。水銀は今でこそ周りで見かけなくなりましたが、私が小さいころは温度計や体温計はガラスに入った水銀計がどこにでもありましたが、これも2021年から徐々に姿を消して行きます。
最後に・・・
白熱電球は19世紀後半、水銀灯は20世紀初頭に発明され100年以上に渡って私たちに光を届けていました。エネルギー効率、環境汚染に繋がる物質の使用が減り、そして何より安価になったことで置き換えが進みました。光に関する言葉で「蛍雪の功」や「爪に火を点す」等の語源を見ると「便利になったなあ」と思います。