昔の話(昭和平成等)

エコと便利は表裏一体と思う2(ペットボトル編)

エコロジーについてですが・・・(個人の感想です)

世界規模で色々言われているエコロジーについてですが、私が小さいころだった昭和の時代からエコロジー活動はありました。

私自身は小さすぎてよく覚えていない時代からの感想になりますが・・・

ペットボトルについてお話ししたいを思います。

参考になればと思います。

昔はペットボトルもアルミ缶も無かった

当たり前のようにあるペットボトルですが、私の子供の頃はペットボトルはありませんでした。

PETボトルリサイクル推進協議会 のHPによると

PETボトルの歴史は比較的新しく米国にて基礎技術、特許が取得され、炭酸飲料用ボトルに採用されました。

日本においては、1977年にしょうゆ容器として採用したのが始まりです。その後、1982年には食品衛生法が改正され、清涼飲料容器に、1985年には酒類用容器として、2002年には乳飲料容器にとして使用が始まりました。

PETボトルリサイクル推進協議会より引用

とあります。

アルミ缶の方は、アルミ缶リサイクル協会のHPによると1980年後半より

缶内圧を調整する液体チッ素充填技術が普及。ソフトドリンクのアルミ缶化が進む。

アルミ缶リサイクル協会より引用

とありますので、こちらの方も私の小さいころはありませんでした。

それまでは、アルミ缶ではなくスチール缶だけでした。

なのでPETボトルが普及するまでは、ジュースや清涼飲料水はビンと缶しかありませんでした。

ビン(エコ)

1つ目は瓶ジュースで栓抜きを使って王冠を取ってから飲むタイプです。

大きさは一人でのむ200mLから家族で飲む1Lタイプで様々ありました。

個人的な格付け言えば

スコール>>コーラ>ファンタ>バヤリース

でした。スコールは中々見かけなかったので、小さい頃は飲める機会が少なくレア扱いです。

カルピスも飲んではいましたが、友達の家で頂く場合薄め方に差がありすぎるので除外しました。(一度原液のまま出された衝撃は今でも忘れられません・・・)

この当時ビンを雑貨屋に渡しに行くと、ビンの大きさで10円とか30円とか貰っていました。

ビンに関しては回収してリサイクルしているものもありました。

給食の牛乳瓶とかも今となっては懐かしいですねぇ・・・(その当時牛乳瓶のキャップも集めていました)

ただ重く割れやすいのと栓抜きを使うので子供の頃はあまり触らせてもらえませんでした。

オロナミンC等の小さいビンについては回収ではなくゴミ扱いで捨ててました。当時はリサイクルされていませんでした。リサイクルをしていたのは独自のルートを持っていたビール瓶(酒屋が回収)、コーラ瓶(雑貨屋や酒屋が回収)、牛乳瓶(牛乳配達員が回収)位だったと思います。

スチール缶(便利)

2つ目はスチール缶のジュースで飲むタイプです。

スチール缶リサイクル協会(色々な協会があるのですね・・・)によると

日本で缶飲料が初めて製造販売されたのは1954(昭和29)年、明治製菓(株)が缶入りオレンジジュース(写真4)を東京地区で発売したことに始まる。

スチール缶リサイクル協会HPより引用

とあります。

缶切りを使って2ヶ所に穴をあけるタイプ

缶に空気穴と出口穴を開けてコップに注ぐタイプです。

主に家庭用では大き目のタイプでみんなで飲んでいました。開けた後はすぐに消費する必要があるので、冷蔵庫で冷やしても翌日には消費していました。

私の偏見ではトマトジュースのイメージです(汗)。

プルトップがついているタイプ

自動販売機で利用が多いタイプです。

外出先での缶コーヒーでお世話になっております。

小さい頃で外で飲むジュースは、コーラやオレンジジュースが多かったと思います。

100円程度で250mLの時代でした。

プルトップは「指輪」タイプで、指に装着していた人も多いと思います。

子供の頃で、個人的なポイ捨てされているランキングの2トップは「タバコの吸い殻」と「プルトップ」でした。

開けたら飲み切る必要がありますが、公園にゴミ箱が設置されていた時代なので飲んだ後に捨てる事を悩むことはありませんでした。もっとも、それでも関係なくポイ捨てする人はいましたが・・・(河川とか道端とか)

アルミ缶(便利)

先程述べたように、プルトップのついたスチール缶から炭酸飲料はアルミ缶に置き換えられました。

当時は小遣いで350mLのコーラを110円で買っていた記憶があります。250mLを100円に比べて割安に感じていました。また、500mLも10~20円位の価格差と思いましたので大きいほど割安な傾向がありました。

「プルトップの指輪型」や「ポイ捨て」は変わりませんでしたが、スチール缶と違ってやわらかいので飲んだ後その場で踏みつぶした缶の残骸が目立っていました。

ちなみに、キャップ付きアルミ缶の登場は

働き始めてから中の飲料より外の缶の方が高価格であることを知り、納得と共にお金捨ててたんやなと思いました。

PETボトル(便利)

PETボトルリサイクル推進協議員会のHPによると、1982年に食品衛生法が改正されてPETボトルの飲料がOKなったとの事です。この年にPETボトルのコーラが販売されており、従来の瓶や缶に対して

  • キャップがついており一度に飲み切る必要がなくなった(現在ではアルミ缶もできようになった)。
  • 瓶と違って落としても割れない。
  • 瓶より軽い。
  • 瓶と違い雑貨屋や酒屋では回収されない(スチール缶、アルミ缶は鉄くずとしての回収はあった)。

大変便利な容器なのと自動販売だけでは無くコンビニエンスストアも普及して買いやすくなりました。

しかし回収されないので、そのままゴミとして捨てていました。

そしてリサイクルへ(エコ)

PETボトルリサイクル推進協議員会のHPによると、 本格的に開始されたのは1993年との事です。

住んでいる場所にもよりますが、この頃からゴミの分別が厳しくなってきたと思います。

自分の住んでいた地域では始めは「燃える」「燃えない」の2択で新聞雑誌等はちり紙交換に出していました。

それが段々と分別が進み、

このHPでは2019年は回収率は93.0%とあります。2005年は 61.7%だったので 相当進んだと思います。

リサイクルの問題点は色々とありますが、まず一番必要なリサイクルされるものが集まっている点では素晴らしいと思っています。

最後に・・・

現状リサイクルは1997年「容器包装リサイクル法」制定され(運用は1999年)たのが大きく、それまでは焼却していました。

私が感じているリサイクルの問題点は、

  • リサイクルの方が新品より高い
  • リサイクルしやすいようにする分別が大変
  • 海外に輸出しての再資源化がしにくくなってきた(ゴミを引き取ってもらっている)

です。

言い換えれば国内で、リサイクル品の方が安く、分別がしやすい環境が整ってくればリサイクルのルールが徹底されれば意識しなくてもその様になって行くと思います。製品も昔に比べれば分解しやすいような設計にはなってきています(機械系エンジニア、化学系エンジニアに感謝)。