前回でとりえずアイエル商会を立ち上げようとしたアイエルですが・・・
会社(アイエル商会)のスタート地点
前回のブログでは
図1 前回の仕訳パターン
で、何が言いたいかってーと
会社を立ち上げるには
株を発行してお金を調達する
会社(簿記3級では株式会社で習っています)は株式を発行して資金を調達します。
図1の場合アイエルは
借金をしてお金を調達する
お金を調達する方法は、株式の発行(資本金)をする方法もありますが、別の方法として借金(借入)をする方法もあります。この場合借用書と引き換えにお金を増やすことになります。ただ立ち上げたばかりの会社には信用がありません。
ここでの借金はネガティブなものではありません。ビジネスチャンスを見つけたときに大金が必要な場合泣く泣く諦めなければなりませんが、手元にお金があることでトライすることができます。ただし、成功するかは別の話なので十分に検討してから行わないと借金抱えて終了・・・ってことになりかねませんので注意してください。
この信用が無いというのは、立ち上げたばかりの会社には利益を上げた実績が無いのでお金を貸してくれない(少なくても銀行は)ことです。アイエルに個人的な信用があれば友人や血縁者が貸してくれるかもしれませんが・・・
借入金と資本金の違いは?
借入金は借金のことです。一定の期間お金を借りて返済日がきたら借金と合わせて利息も払う必要があります。
これに対して資本金は出資ですのでお金の返還をする必要はありません。利息も払う必要はありません。その代わり出資額に比例して会社の議決権を持つことができます。また利息はありませんが、会社に利益がでれば出資した以上の価値になりますし、配当を期待することができます。
で改めてアイエル商会をスタートさせます。
アイエル商会の初期状態を以下に設定します。
図2 アイエル商会のスタート時の状態
アイエル個人がアイエル商会に100万円出資しました。現金100万円を会社に入金して代わりにアイエル商会はアイエルに100万円分の株券を渡したことになります。
借金は色々面倒くさくなりそうなので今回はナシで。
そしてアイエル商会にある現金100万円を使って儲けて、アイエルにある株券を100万以上の価値にしていきたいと思います。
どーでもいい豆知識を一つ
余談ですが、会社にお金がなくなれば倒産を避けるために、借金をするか資本金を増やすために増資をするか迫られる場合があります。
儲かっていない会社は借金ができないので、増資をするしかないのですが株券を追加で発行します。これを皮肉って「本業は(株式)印刷業」を呼ばれることがあります。昔は越前紙で株券を発行していましたが、今は全て電子化されていて印刷はシテイマセン・・・