資格

簿記3級奮闘記(9)

銀行口座を開いたアイエル商会。これで現金を持ち歩かずに済みます。

アイエルは簿記の勉強をする中で最初は現金取引をした仕訳を行い、売買の基本的な方法を学びました。今回は銀行を使った仕訳を学びたいと思います。

銀行の設定について

商業ギルドに顔を出したアイエルに受付嬢が呼び止めました。口座の使い方を教える初心者講座を開催するので出席をしなさいとのこと。

使い方がわからないのでは意味をなさないので早速出席することに。

で、内容は

  • 口座は普通預金口座、定期預金口座、当座預金口座の3種類ある
  • 定期預金口座は外部との取引に使うことはできない。ただし定期預金口座の残額が多いとギルドからの恩恵が多くなる。
  • 普通預金口座と当座預金口座は外部との取引に使うことができる。
  • 当座預金口座を持てば小切手を発行することができる。小切手を入手する場合は別途手数料がかかる。
  • 他の口座に振り込む場合、別途振込手数料がかかる。ただし、商業ギルドでのLVが低い場合は当面免除される。(商業ギルドが銀行をやっている設定なので)
  • 銀行から振り込む場合は、日時を指定して振り込むことができる。

ギルドに問い合わせれば、相手側の銀行取引が可能か教えてくれるとのこと。取引可能な業者であれば、契約書についてもギルドが行ってくれるとのこと。異世界って便利ですねぇ・・・

銀行の取引について

実際に銀行を使用して取引を行ってみます。ここでは手数料は発生しないのとします。

最初に復習もかねて現金での仕入及び販売をのせると、ブロードソード2本を単価5万円で仕入れた場合は

図1 現金による仕入

この仕入れた商品を20万円で販売すると、

図2 現金での売り上げ

これが、仕入れて販売する最少系になります。ここではアイエルは転移魔法を使えるので仕入れと売上は同じ日に行うことができます。

で、これを普通預金で行ってみます。

先ずは、現金を普通預金に入れる作業を行います。

図3 普通預金への入金

現金を減らして普通預金口座の残高を増やす内容です。

図1では現金を減らして、仕入(販売用の商品)を増やしました。図3でも同じように現金を減らして同額を普通預金口座に入金しています。

違うのは、手に入れたものが仕入か普通預金口座の残高かになります。

普通預金に入れた状態での仕入は以下になります。

図4 普通預金を使った仕入

個人で普通預金から振り込んだ経験をした人は多いと思います。

図1と比較すると貸方科目が「現金」から「普通預金」に替わっただけです。

そして、商品を販売して代金を普通預金口座に入れたときは以下になります。

図5 普通預金を使った販売

図2と同じように20万円で販売したことにしています。

これも先程と同じく「現金」が「普通預金」に替わっただけです。

なので仕訳するときのイメージは「現金」と「普通預金」は同じように扱う事ができます

次に当座預金で同じようにやってみます。

図6 当座預金への入金
図7 当座預金を使った仕入
図8 当座預金を使った販売

図3~5と比較して「普通預金」が「当座預金」に替わっただけなのがわかります。「当座預金」も「現金」と同じようにに使えるのがわかると思います。(もちろん違う部分もありますが)

現金や商品を伴う仕訳については、左側(借方科目)は増えたもの(手に入れたもの)で右側(貸方科目)は減ったもの(手放したもの)と覚えておけば良いと思います。

定期預金については販売に使用することはありませんので、今回は割愛します。

最後に

今回は銀行と使った取引について書いてみました。

仕入や販売は「現金」≒「普通預金」≒「当座預金」として使えますし、出金も(図3、図6の逆のパターン)行うことができます。借金や債券は期限がありますが、預け入れたお金には変換の期限はありません。いつで「現金」↔「普通預金」↔「当座預金」への変更ができます。

次回は現金と預金の違いを仕訳と通してブログにできればと思います。