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電験三種合格した!

ようやく受かった電験三種・・・

嬉しさのあまり画像をアップ

手前味噌ながらよく合格できたもんだと・・・

電験三種とは?

正式名称は「第三種電気主任技術者試験」です。ざっくりと説明すると比較的小規模の電気設備の維持や管理をする資格です。上位には第二種及び第一種があります。

資格には大きく分けて2種類あります。

  1. 力量を認定する資格
  2. 業務をするのに必要な資格

このうち電験三種は②に該当する試験になります。

詳細は下記リンクより参照ください。

https://www.shiken.or.jp/range_qualification/02.html

電験三種は4種目の科目別合格制です。合格した科目は最大3年間免除がありますので、連続3回以内で全科目が合格できれば良いことになります。

受けたのはほんの腕試しだった・・・

前から受けたいとは思っていましたが、申し込みの受付期間が5月の後半と忘れやすいのでいつの間にか締め切りを過ぎている場合が多く受験機会を逃していました。

たまたまHPを見たときに申し込み期間だったので、HPより申し込みを行いました。受からないのは当たり前なのですが、「理論」が合格できるか腕試しのつもりで受験しました。このときは本格的な試験対策とかもせずに参考書のななめ読みとスマホの無料アプリでやる程度で受験しました。

最初に受かったのは・・・

一回目の受験で受合格したのは「理論」と「法規」でした。法規も取れたので取れるかも知れないと思い、2年で2教科だったら楽勝ではと思ってしまいました。

それが地獄の始まりだった

「電力」と「機械」を2年で取れればよいと思ったのですが、そんなに甘いものではありませんでした。この頃から仕事が忙しくなり、勉強を続けるのもモチベーションの維持も難しいものがありました。結局、2年で電力も機械も合格できなくて科目免除も失効しました。

中々合格できない科目・・・

皆さんは、どの教科が一番苦手ですか?アイエルは「電力」が鬼門でした。個人的な感想になりますが、受かりやすい順番に並べると

理論>法規>機械>>>電力

でした。

理論はこれまでの設計業務で、ある程度カバーができました。ちなみにアイエルは理論は相性も良く科目で合格率は100%でした(合計4回受験)。

法規は知っているか知らないかもありますが、暗記が苦手なアイエルは得意ではありませんでした。しかし、残り2つよりかはマシと言い切れる内容でした。

機械は更に悲惨で、アイエルは産業機器の経験は殆どありませんでした。このため「三相交流回路」を始め「誘導機」と「同期発電機」、「同期電動機」なども経験してないので苦手でした。逆に「単相交流回路」や「論理回路」等は業務経験があったのでこちらはマシ(得意ではない)でした。

「法規」、「機械」は今回合格したのを合わせて各2回合格しました。

問題は「電力」で、この科目は一回も合格しませんでした。理由は明白で発電所の業務経験が全くないので経験からの知識がありませんでした。

家庭用のコンセントは基本「単相100V」なので、「発電所」や「電柱」等の家庭用のコンセントの先の部分は経験が無いのでよくわかりませんでした。

だってさぁ、フランシス水車の断面図を出されても意味が分からずに苦労したんよ。特にケーシングが左右で大きさが違うのもYoutubeで解説動画みてようやく意味がわかったんよねぇ・・・

アイエル的にYoutube が偉大と感じた瞬間の1つです。

コロナ禍で・・・

その後何年も科目合格と繰り返しました。大きな理由は「電力」が合格しなかった事ですが、合格と失効のタイミングが悪く苦手な複数科目の受験も大きかったと思います。

2020年の試験は実施されましたが、アイエルは 受験を見送りました。 当時はコロナ禍でオリンピックも延期された中でコロナにかかったら色々と大変な状況でした。当時の免除科目は「理論」と「法規」で法規は2019年に合格したのですが、理論は2018年に合格していたので失効してしまいました。

ちなみにここまでの間に「機械」を一度合格しましたが失効しています。「理論」は3度目の失効で心が折れかけたのを覚えています。

電力が仮に合格しても4科目が揃って合格できるかとも考えてしまい、諦めた方が良いかもと思ったとこもあります。

受験の数日前にアクシデントが発生

受験の1週間前に腰が痛くなりその日は腰を冷やしたら治りました。しかし、その翌日にまた腰が痛くなり腰を冷やしても治りませんでした。更にお腹も痛くなり「こりゃアカン!」と病院に行きました。

病院に行って検査をしたもらったところ「尿管結石」と診断を受けました。いままで会社の定期健診で異常なかったので「はい?」って感じで呆然としました。更に手術が必要となり2度呆然。手術の日程も最短でも受験日の翌週以降となり、その日は痛み止めと尿管結石用の飲み薬を頂いて帰りました。痛んだときは勉強どころではなく、受験当日にこの痛みが再発したら絶対落ちると焦りまくりました。

結果として最後の一週間での勉強が殆どできませんでしたので、悔しい気持ちでいっぱいでした。

試験当日

2021年は理論、電力、機械の3科目を受験しました。幸いにして、「尿管結石」の痛みはありませんでした。

会場にはコロナ対策で受験会場に消毒液と手のひら用温度計があり、入室するためには手の消毒と平熱の確認が必要でした。

しかし、比較的得意だった理論の手ごたえは芳しくなく、電力も機械も自信が持てるほどのものではありませんでした。なので法規の再勉強も始めていました。

そして2021年にようやく・・・合格できたぁ

いつもは、ハガキが到着してシールをめくって科目合格を確認していましたが、今回は大きな封筒(A4程度)がやってきました。開封すると冒頭の写真のように「合格」と書かれていた結果通知書が入っていました。

見たときは「よっしゃー!!!」とかにはならず、「ようやく長い戦いが終わった」とホッとした感じになりました。そして徐々にに嬉しさが込み上げてきてようやく報われたと実感するようになりました。

結果として奇跡的に3科目とも合格しましたが、1つでも不合格だと法規が失効していたので本当に諦めたかもしれません。

今の感想を含めて何故合格できたかを考えて見ました。

勉強時間が確保できた

コロナ禍で残業が殆ど無くなりました。その結果一日に1H以上の勉強時間が確保できました。また休日も平日分の疲れを取り戻すために長時間寝ることが無くなり、規則正しい生活になりました。

得意だった理論がギリギリだったが合格できた

前回合格したのが2018年で2020年失効したので、2021年再受験しました。

今回の理論は今までに無く難しいと感じました。アイエルはチキン&ガラスのハートなので通知結果まで自己採点はしませんでした。合格後に自己採点をしたら「60点」だったので焦りました。

特に正誤問題で2択までは絞れていたのに間違えてしまったものが多かったです。計算問題も自信があったのが間違えていたりと「うわぁ・・・」となりました。

前回(2018年)受かったときの合格率が「11.6%」に対して今回(2021年)の合格率が「6.7%」でした。難しいと感じたのも納得です。

電力について

電量は今回初めて合格しましたが、 こちらの自己採点は「65点」でした。全く余裕が無い点数です。

今回の科目合格率が「24.8%」と難易度が低めだったのが幸いしたと考えています。

機械について

機械は2回目の合格です。 こちらの自己採点は「75点」でした。

今回の科目合格率が「13.8%」と難易度は低くは無かったのですが、計算問題が調子がよかったのが幸いしました。

最後に・・・

結果的に合格はできたものの本当にギリギリの合格でした。法規も含めて定期的に勉強していかないと忘れてしまいそうです。電験三種については「理論と機械」については設計に必要なものが詰まっています。電磁気は理論が担当し、電気回路は機械が担当しているといいと思います。法規も感電等の危険に対しての知識があればより安全に作業ができると思います。電力は・・・まあ他の資格取得に役に立つと思う・・・(業務経験がない分野はやはり難しいです)。